2021年01月24日 12:23 公開

ボリス・ジョンソン英首相は23日、アメリカ大統領に就任したジョー・バイデン氏と電話会談したと発表した。バイデン新大統領とジョンソン首相のトップ会談は初めて。

ジョンソン首相はツイッターで、英米間の「長年続く同盟関係を深めていく」のが楽しみだと書き、両国が協力して新型コロナウイルスによる感染症COVID-19から「グリーンで持続可能な形で回復していく」と述べた。

バイデン新政権は20日に発足した。バイデン大統領とカマラ・ハリス新副大統領の就任についてジョンソン首相は、「ごたごたが続いた」アメリカにとって「一歩前進」で、英米両国にとって「大事な出来事だ」と歓迎した。

首相官邸報道官は、バイデン大統領が気候変動に対する国際的な枠組みのパリ協定や、世界保健機関(WHO)に復帰すると就任直後に大統領令に署名したことを歓迎した。前任のドナルド・トランプ前大統領は、パリ協定とWHOからの離脱を決めていた。

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「バイデン大統領がいち早く気候変動対策に取り組み、2050年までに炭素排出ネット(実質)ゼロを実現するため取り組む姿勢を示したことを、首相は称賛した」と、官邸報道官は話した。

報道官はさらに、英米両国が「安全保障と防衛分野で協力してきた長い歴史」をもとに、「北大西洋条約機構(NATO)の重要性や、人権推進、民主主義擁護といった共通の価値観の重要性をあらためて確認しあった」と説明した。

両首脳はこのほか、両国間の自由貿易協定のメリットについて協議し、ジョンソン首相は「貿易上の懸案事項をできるだけ速やかに解消したい」と繰り返したという。

報道官は、両首脳が「状況が許す限りできるだけ早く、直接対面したい」と合意し、今後のG7やG20、第26回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)などで連携していくことを期待していると述べた。

BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長によると、首相官邸はジョンソン氏とバイデン氏の目指す政策内容には「かなり重なる部分がある」と考えているため、英政府にとってもバイデン政権発足は「前向きになれる材料」だという。

バイデン氏は就任前、ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)後も、英・北アイルランドとアイルランド共和国の間に「警備がいるような国境」は望まないと発言している。さらに、ブレグジット後に米英貿易協定を結ぶ場合、それはイギリスとアイルランド共和国の間の北アイルランド和平合意「ベルファスト合意」を尊重したものではなくてはならないと述べている。

ジョンソン首相とバイデン大統領はこれまで、実際に対面したことはない。しかし、バイデン氏はかつてジョンソン氏のことを「身体的にも精神的にも」トランプ氏の「クローン」だと呼んでいた。

バイデン氏は昨年11月の大統領選で勝利が確定して間もない11月10日、他の国に先駆けてジョンソン首相に電話し、両国間の歴史的な「特別な関係」を強化をしたいと伝えていた。

(英語記事 PM talks to Biden in first call since inauguration