:協会が裏金顧問に対して起こした損害賠償請求(1億6500万円)はどうなった?

:まだ裁判中だ。

:結局、これも協会側が勝訴すると思うが、そうなれば、今回のことがなくとも、貴乃花は責任を取って辞めるしかなくなるだろう。

 なにしろ、北の湖(元横綱、前理事長、故人)に取り入ったこのコンサルタントに、貴乃花も丸め込まれ、70億円の債券を協会に買い取らせようとしたんだからな。その後、裏金顧問が追放されたときも、貴乃花は協会に乗り込んで「なぜだ」と詰め寄っている。

 このとき、八角と尾車(元関脇琴風、事業部長)は貴乃花の目を覚まさせればよかったと思うね。

:結局、角界の騒動というのはカネの問題。その典型が年寄株の問題だろう。今年の理事選で、貴乃花は自分と陣幕親方(元幕内富士乃真、貴乃花の長男、花田優一氏の岳父)の2票しか取れなかった。つまり、阿武松親方(元関脇益荒雄)を立てざるをえなくなり、阿武松に8票も流れた時点で、貴乃花一門は崩壊していた。だから、「今さら他の一門に入らなければ…」なんて締め付けなくても、協会は放っておいてもよかったのでは。

:あの理事選の敗退は、自ら招いたタネだ。伏線は、貴乃花部屋付きの音羽山親方(元幕内光法)を退職させてしまったことだろう。光法は2010年(当時安治川親方)の理事選で、所属の立浪一門を裏切って貴乃花に投票した。このとき、貴乃花は光法を「生涯かけて守る」と言った。その約束が守れないのだから、一門の心は離れるに決まっている。

:貴乃花は運が悪い。自分が動かせる年寄株は「小野川」しか持っていない。しかし、これは自分をかわいがってくれた北の湖からの借株。北の湖の弟子の北太樹が引退することになって、返さなければならなくなった。
2018年10月1日の臨時理事会後、会見に臨む日本相撲協会の八角理事長(福島範和撮影)
2018年10月1日の臨時理事会後、会見に臨む日本相撲協会の八角理事長(福島範和撮影)
:そうはいっても、他の株を引っ張るなど何とかすべきだろう。それがこの世の義理というものだ。

:北太樹といえば、小野川襲名が決まってすぐ、愛人とホテル密会をフライデーされているのだから、もう、この辺は複雑で「テレビ頭」では問題の整理がつかない。