杉田議員による「『LGBT』支援の度が過ぎる」「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」「そこに税金を投入することが果たしていいのか」などという差別と偏見に満ちた発言は、LGBTを取り巻くあらゆる困難や苦しみによる傷口に塩を塗り込むようなもの。それに怒りの声を上げるのは当然のことだと思います。

 大体、LGBTに対する「支援の度が過ぎる」状況がどこにあるのか。LGBTに対する何らかの施策を持っている地方自治体の数は、全国で70自治体(2015年時点、LGBT法連合会の調査より)。パートナーシップ条例を持つ自治体も今年7月末時点で10自治体。決して多いとはいえません。

 私たち日本共産党はLGBTを取り巻く問題を解消したり、軽減したりするために、国として直ちに「LGBT差別解消法案」のような法律を制定することを求めています。国会にも、他の野党とともに「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を提出しています。

 また、自治体、企業、学校などそれぞれの分野でもLGBT問題に関する正しい知識の周知徹底、そして教育が必要です。自治体における「パートナーシップ制度」も、もっともっと広く、推し進めたい。

 性的指向や性自認について、今なお1人で悩み、苦しんでいるかもしれない人に「あなたは1人ではない」と伝えるために。1人でも多くの人にLGBTのことを正しく理解してもらうために。こうした法律や制度を作り、広げることは急務です。

 何より今、「生産性」とか「子供を産むかどうか」などの条件で、人を選別するような思想を許すかどうかが問われています。

 「差別の言葉がなんでダメなのか、それはその時耳に刺さるだけじゃないんです。その言葉はその言葉に触れた人の心の中にずっと残るんです。『あなたは必要とされてない』ってその一言、それが寝ても覚めて繰り返されてしまうんです」

 冒頭の「This is Pride!」とスピーチをしたLGBT法連合会共同代表の林夏生さんは語っています。

日本共産党の吉良佳子参院議員(酒巻俊介撮影)
 「生産性」などの条件で人を選別する発言は、まさに「あなたは必要とされていない」というメッセージそのものです。そして、このメッセージは、LGBTだけじゃない。「子供を作らない」「作れない」、そして「生産性がない」と決めつけられたすべての人に対して発信されている。こんなこと、私は絶対に支持しないし、許すわけにはいきません。

 「『生産性がない』から支援の必要もない」というのは重度の障害者にも及ぶ攻撃だ、と断じている筋ジストロフィーの詩人、岩崎航さんはこうも言っています。「ただ、そこに居るだけでいい、生きているだけで十分というのが人の命」だと。

 「ただ、そこにいるだけでいい」。この言葉こそ「社会に認められたい」と思い悩む多くの人々が求めているものだと思います。これこそ政府や政治家が発信すべきメッセージ。私が私らしく、あなたがあなたらしく、堂々と生きられる社会こそ目指したい。私は私だ。それが、Pride!